めでたくも10年ぶりにライブを敢行でき、以前はドラムだったのが、初めてステージ前面に立つ事になりました。
シンセサイザーでステージに立つ際に困ったのが、何で接続するのか?という事でした。
はっきり言えば、その手の知識がなく、念のため、インターネットで検索をかけてみましたが、情報が上手く見つかりませんでした。
せっかくなので、備忘録ついでに記事にしたいと思います。
しかし、場所によっては違う場合も多々あると思いますので、実際にはライブハウス等の店員さんなどに事前にご確認ください。
まず、自分の構成ですが、ラックを持っていく訳にはいかなかったので、サウンドカードだけは安いものを持って行きました。
普段はFirefaceというシリーズのものを使っています。
まず、シンセサイザー本体は、AX-Synth
ほぼ10年ぶりとも言われる、ショルダーキーボードの新型です。
発売して2年ほど経ったと思いますが、人気の衰えもなく、未だに値段の下降も少ない品です。
電池駆動でもいけますし、トランスミッター等を使って、完全ワイヤレスも可能です。
サスティーンペダルもネック側の背面についていたりと、意外なほど使い勝手がいいです。
キータッチもピアノとは違う系統ですが、重みが軽すぎず重すぎずで使いやすい部類に感じています。
従来のショルダーキーボードでは希少であまりなかった音源内蔵ですので、シンセ特有の外部音源もいらず、その音源もファントム系が搭載されてるとかで評判も上々です。
自分は、チェロ系の音がいいなーと思っていますが。
ただ、自分はこの内臓音源は使っていません。
音源は別に用意してあり、使っているのが、ノートのMacにMainStageというアプリで対応しています。
MainStageは言うなれば、Logicから録音機能を取っ払い、リアルタイム性を高めたものになっています。
逆に言えば、DTMで作った曲の音源をそのまま使えたり、普通の音源だと、モノクロの液晶に操作が煩雑になり、全体像がわかりにくい状態で音を作らないといけないのですが、MainStageなら画面に情報が一覧ででて、簡単に調整できます。
これは結構なアドバンテージですし、他にも2段キーボード等を組む人でも、一つの音源を一つの操作だけでバッチを切り替えたりできるので、かなり操作を楽にしてくれます。
音の方はソフトウェアシンセだから大した事ないだろうと思う人もいるとは思いますが、ハードウェアシンセ音源も、中身で言えばソフトウェアシンセですし、プラグインで使っている良い音源を使えばハードウェアシンセに負けません。
本当にかなりのアドバンテージです。
ということで、これにTri-Captureという安くて小さくて取り回しの楽なサウンドカードを使っています。
これの利点は、PA側でミュートしていても、ちゃんと出力として音がでているかわかるのがいいところです。
デジタルメーターで音量のピークメーターがでているので、でているいないで、すぐにトラブル時の切り分けができます。
一番は小さいので、シンセバッグにぽんと入れられる事ですが。
接続は
AX-Synth
↓ USBケーブル5m
Mac
↓USBケーブル15cm
Tri-Cpture(サウンドカード)
と、ここまでは良かったのですが、PAへの接続がわかりませんでした。
実を言うと、ケーブルの取り回しも楽だったので、ステレオの赤白のオーディオケーブルを練習時は使っていました。
一本で済むのが本当に楽だったので・・(笑)
楽器屋で聞いてみたのですが、シンセ類に詳しい人がいないのでわからない、という衝撃のお言葉。
多分、このケーブルは普通、ライブでは使わないというのはなんとなく把握していたので、普通のシールドを買う事にしました。
なぜなら、AX-Synth本体にもシールド用のジャックがあった為です。
ステレオなので2本いるのですが、一体、何mいるのかがわかりませんでした。
もうぶっつけでいいや、と思い、10m用意しました。
で、実際ですが、ステージの上手の袖のところにD.I.を設置していてくれました。
距離は自分の立ち位置(ボーカルの隣)から3mほどでした。
かなり狭いところで3mなので、5m前後あれば120〜150程度の箱では間に合うのではないでしょうか。
ライブハウスは80人収容の狭めのところだったので、ステージも相応に狭かったのですが、実際にやってみた感じで、自分の構成だと、USBは3m(Mac【音源】から数歩しか移動しなかった為)もあれば、床を這ってくれそうでした。
サウンドカードへは15cmで十分で、D.I.へのシールドは5mくらいが余裕がとれていいだろう、と言う風に思いました。
もちろん、普通の設置型のキーボードであれば、動かない分、短めでいけるかもしれませんが、余裕を持っておくほうがいいでしょう。
ついでに、今回は、複数の楽器を同時に鳴らす事が多かったのもあり、ステレオでした。
D.I.が一個しかおいてなかったので、リハーサル前にPAさんにステレオでいけるか聞いたところ、D.I.を2個設置してくれました。
素早い対応感謝です。
他のライブハウスでも言えばD.I.をすぐに用意してくれると思いますが、事前に確認する方が安全でしょう。
シンセサイザーがライブで用意するもの
・シンセ本体(ペダル等は任意)
・音源(自分はMac、鍵盤側に音源内蔵の人は不要)
・サウンドカードやミキサー類(音源側に出力があれば問題無し)
・シールド(音源に繋ぐ長さは最低限で、PAへつながるD.I.用に5mほど)
・ガムテープ
いや、ガムテープは本当に必須です。
特に自分がAX-Synthだった事もありますが、ケーブルの取り回しの最終手段はガムテほどいいものはありません。
ハケる時も簡単にはがせますしね。
自分はAX-Synthの裏にケーブルをまとめてガムテで止めておいて、抜け止め強化しておきました。
意外と普通のジャックと違ってUSBは抜けやすいので、AX-Synthでソフトウェアシンセを使う場合には対策をするといいかもしれません。
という事で、備忘録でした。
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